【3月3日】ひし餅や桃の花

こんばんは。鍼灸院Nikoです。
今日で3月3日。女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り(桃の節句)」ですね。


また、3月1日から8日までは、女性の心身をケアするための「女性の健康週間」でもあります。


ひな祭りには、ひし餅やはまぐりのお吸い物を食べ、桃の花を飾る風習がありますが、実はこれらには、東洋医学(漢方)の視点から見ても、女性の体を守るための素晴らしい知恵が隠されているのをご存知でしょうか。


本日は、ひな祭りに込められた「女性のための薬膳と漢方」のお話です。


■ 1. ひし餅の「緑」は、体を温めるお灸の原料
ひし餅の緑色に使われている「ヨモギ」は、東洋医学では非常に重宝される植物です。

実は、私たちが普段治療で使っている「お灸(もぐさ)」の原料も、このヨモギから作られています。
ヨモギは別名「血止め草」とも呼ばれ、体を芯から強く温め、血の巡りを良くして生理不順や冷え性を整える働きがあります。

春先のまだ冷える時期に、ヨモギを食べて体を温め、女性特有の悩みを防ぐという古人の優しい願いが込められています。


■ 2. 「桃の節句」の桃は、血の巡りを良くする生薬
ひな祭りが「桃の節句」と呼ばれるのは、桃が邪気を払う神聖な植物とされていたからです。


そして漢方の世界では、桃の種の中身を乾燥させたものを「桃仁(とうにん)」と呼び、現在でも婦人科系の漢方薬に欠かせない生薬として使われています。
桃仁には、体の中でドロドロに滞った古い血(瘀血:おけつ)をサラサラにして流し、ひどい生理痛や血行不良を改善する素晴らしい働きがあります。


■ 3. はまぐりは、春の体を潤す
はまぐりのお吸い物には「生涯一人の人と添い遂げるように」という縁起の良い意味がありますが、薬膳の視点では、体にこもった余分な熱を優しく冷まし、春の風で乾燥しがちな体にたっぷりと「潤い」を与えてくれる働きがあります。


不足しがちなミネラルも補えるため、春の肌荒れや疲労回復にもぴったりの食材です。


ひな祭りの行事食は、ただの縁起物ではなく、気候が変わりやすい春先に女性の体を内側から守るための「パーフェクトな薬膳」だったのです。


昔の人々が食事に込めた健康への祈りを感じながら、今夜はぜひ、少しだけでもひな祭りの気分を味わってみてくださいね。


日中は暖かくなりましたが、夜はまだ冷えますので、お体を温かくしておやすみください。

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