【7月1日】身体の「皮膚感覚」を夏モードへ
こんばんは。鍼灸院Nikoです。
本格的に夏服へ切り替える「更衣」の時期ですね。冬の装いから夏へ、装いを替えるように、私たちの身体も「外気への適応」を衣替えするタイミングです。
今日は、夏本番を迎えるにあたって、「皮膚呼吸と、毛穴のコントロール」についてお話しします。
皮膚は「肺」の支配下にあり、外気からの邪気(湿気や熱)を防ぐ「衛気(えき)」というバリアの最前線です。
汗をかくことは、単なる体温調節だけでなく、身体の中に溜まった余分な熱を「輸出」するための重要なデトックス機能。
しかし、エアコンの効いた部屋に長時間いると、この毛穴の開閉スイッチがサビついてしまい、いざ暑い外に出たときにうまく熱を逃がせなくなってしまいます。
ここで意外な知識を一つ。「夏こそ、皮膚に『ほどよい摩擦』を与えることで、皮膚のセンサーを呼び覚ますことができる」という事実があります。
皮膚は、常に一定の刺激を受けていないと、感覚が鈍化し、自律神経の調整機能が衰えてしまいます。
特に、冷房で冷えやすい二の腕や足首周辺の皮膚を、手で優しくこするだけでも、皮膚のセンサーが「今は暑い(または寒い)環境なんだ」と脳に正しい情報を伝え、自律神経が正しく働くようになるのです。
本格的な夏を前に、身体の衣替えとしておすすめしたいのが「乾布摩擦ならぬ『手のひら摩擦』」です。
- お風呂上がり、肌がまだ少し温かい状態で、手のひらを二の腕から手首にかけて、ゆっくりと数回さすります。
- 足先から太ももにかけても、同様に手のひらで包み込むようにさすってください。
この時、強くこするのではなく、優しく撫でるのがポイントです。
皮膚の血流が改善され、脳が「身体の外側の環境」を認識し、体温調節がスムーズに行えるようになります。
「冷房の中にいると、手足が異様に冷える」「夏なのに、汗をあまりかかなくなった」という方は、皮膚のセンサーが少し眠っているサインかもしれません。
ぜひ、優しく肌をなでて、身体の衣替えをしてあげてくださいね。

